質な暮らしは、所有物の数ではなく、過ごす時間の密度で決まる。
湯気の立ち上がり、蓋を取る瞬間の香り、粒がほどける音——白米のための数十分が、驚くほど豊かな体験に変わることがあります。
当ショップではこのたび、左官の伝統技術「版築(はんちく)」から生まれた〈版築かまど〉の取り扱いを開始いたしました。
それは、炊飯という日常を“体験”へと引き上げる名品。原田左官工業所が、土を重ね叩き締めて密度をつくる技を、卓上で味わえる一台へと昇華させました。
左官の手仕事は、空間の格をつくる
左官は、壁を塗る仕事——その認識は、少しだけ控えめすぎるかもしれません。
素材の肌理(きめ)を読み、光を受ける角度まで整える。左官がつくるのは“面”ではなく、空間の品位そのものです。

〈版築かまど〉に採用されているのは、左官技法の一つである「版築」。建築の世界で培われてきた、土を層状に重ねて叩き締め、密度と強度を生む工法です。
このかまどは、「左官の良さを知ってもらいたい」という想いから、職人の試行錯誤を重ねてかたちになった手仕事の名品。あなたの暮らしにゆとりと贅沢をもたらしてくれます。
シンプルな白米こそ、炊き方で“贅沢”になる
白米は、足し算をしなくても贅沢になる料理です。
火の入り方ひとつで、香り・甘み・粒立ちが変わり、同じお米がまるで別物になります。
〈版築かまど〉は、固形燃料でしっかり火を使い、釜の中に力強い対流を起こす設計。炊き上がりは「お米が立つ」——その変化が、食卓に静かな高揚感をもたらします。

“特別な食材を用意しなくても、今日の一膳が特別になる”。
〈版築かまど〉は、そんな“いつも”を上質に引き上げてくれます。
釜まで美しく、機能的に。おこげまで楽しめる設計
付属の釜にもこだわりました。。
砺波商店取り扱いのアルミ釜を採用し、遠赤外線の放射によって、ふっくらとした炊き上がりに。軽量で錆びにくく、お手入れがしやすい点も魅力。
さらに内側はフッ素加工コーティング。
白米はもちろん、他の食材を入れて炊き込む米料理でも、こびりつきにくく、仕上げは香ばしいおこげまで美味しく楽しめます。
シックな色味で、インテリアに溶け込む
標準色は、土壁のようなアースカラー、力強さを感じるアッシュレッド、静かな存在感のアッシュブラックの3種類。サイズは1合・2合・3合。手作りゆえ個体差があることも、工芸ならではの魅力です。
“火の道具”は生活感が出やすいもの。―ーけれど、〈版築かまど〉は、器や花器のように、置かれた瞬間から空間のトーンを整える佇まいがあります。
贈り物にも、“滞在を美しくする道具”にも
ご飯は日常でありながら、同時に「もてなし」の中心にもなります。
だからこそ、炊飯の道具は暮らしの格を映す。
新居祝い、周年の贈答に――使うたびに記憶が積み重なる品)
リゾートステイやセカンドハウスの食卓に
少人数の会食に――白米が美味しいだけで、場が静かに整う
「わざわざ」を楽しめる人の食卓に、よく似合います。日常のちょっとした贅沢として版築かまどを取り入れてみませんか。
次回は、版築かまど 実践編として、美味しいごはんの炊き方やお手入れ方法をご紹介します。
