錫製品のお手入れの仕方〜汚れがひどい場合〜

前回の錫製品のお手入れの仕方(基本編)に続き、汚れがひどい場合のお手入れ方法をお伝えしたいと思います。

錫製品は金属的には安定しているので、基本的に錆びることはありませんが、コーヒーや紅茶、ワインなどの飲み物をそのままにしておいたりすると、タンニンや色素などが付着して取れにくくなってしまうことはあります。

【汚れが落ちない場合におすすめの洗い方】

1)練り歯磨きを使う
意外に思われるかもしれませんが、練り歯磨きは研磨成分が含まれていますが、毎日歯に使うものですので、研磨しすぎないように調整されています。
気になる箇所に手で、または柔らかい布やガーゼで直接塗り込んで磨くだけで綺麗になります。

2)重曹を使う
重曹はキッチン周りやお掃除に万能に使えるので、普段から常備されている方も多いかもしれません。
重曹はアルカリ性なので、錫製品の場合は水に溶かしてそのまま置いておくのは変色する可能性もありおすすめできませんが、直接塗り込んで汚れを落とし、すぐに洗い流すのはOKです。
中性洗剤と重曹を混ぜてペースト状にしてから使うと、重曹そのままより使いやすいです。
塗り込んで素手や柔らかい布で磨いた後、さらに中性洗剤でアルカリ成分をよく落として乾いた布で水分を拭き取りましょう。


もし汚れが付着してしまった場合は、お家にあるもので綺麗にできるのも嬉しいですね。